江東区議会議員への抗議の申入れのご報告

2023.01.11

江東社会福祉士会

江東社会福祉士会では、LGBTQの方々に対する差別発言のあった江東区議会議員あてに抗議の申入れ文書を提出しました。

江東社会福祉士会では、2022年11月1日付で江東区議会の星野博議員と山本香代子議長あてに抗議の申入れ文書を提出しました。文書ファイルをご確認ください。
2022.11.1提出 山本議長あて 申入れpdf
2022.11.1提出 星野議員あて 申入れpdf

経緯や内容をご説明します。
2022年9月20日(水)の江東区議会の本会議で、星野博議員がパートナーシップ制度への問題のある発言(差別発言)をしました。
星野議員の発言のインターネット中継
会議内で同性パートナーシップ制度が「少子化の進行に繋がる」と話し、さらに「制度悪用で保険金目当ての殺人事件が増加するのでは」という、まるで根拠のない発言まであります。そして、いまだ発言に対する撤回や謝罪の言葉はありません。
江東社会福祉士会では、数年来、性的少数者の方々の権利擁護の学習会を開いてまいりました。そして、星野議員は、私たちが住んでいる町内で活動している人です。どのようなアイデンティティであっても、ともに暮らせる社会を地域から作り上げていこうと思っていた矢先、身近でこのような発言があり、あまりにも残念で情けない思いです。
江東区は、2021年3月に策定した『男女共同参画KOTOプラン2021』の中で「多様性を認め合い、安心して暮らせる社会を目指す」を基本理念としています。星野議員は、行政計画に反する発言をしているわけです。
ソーシャルワークのグローバル定義に「多様性の尊重」が示されています。
「社会正義、人権、集団的責任、および多様性尊重の諸原理は、ソーシャルワークの中核をなす」(2014年採択 ソーシャルワークのグローバル定義)
専門職の倫理として星野議員の差別発言を見過ごすことはできません。社会福祉士の立場として今回の発言に強く抗議します。
東京都では、11月(2022年)からパートナーシップ宣誓制度が実施となりました。江東区では、その条例すらできていません。今回のような差別・偏見がなくなるよう、江東区でパートナーシップ条例の制定を強く望みます。
どうぞみなさま、申入れ文書をご確認いただき、性的マイノリティの方々に対する差別発言に対してごいっしょに抗議していただければ幸いです。多様性が尊重される地域が私たちにとって住みよい地域だと信じております。